昔ながらの人の暮らしには、自然界の命の営みをさらに促すことが出来るシステムに溢れていたことを知るにつれ、私たちも日々の平坦な暮らしに、あらゆる角度から昔ながらの叡智を取り入れ、実践し、後世へ繋いでゆきたい思いが強くなっていきました。
「石場建て」という家屋の基礎工法もその一つ。
2022年5/11〜13の3日間、クラファンの水の杜プロジェクトの一つ「石場建てワークショップ」を開催しました。
少しずつ納屋のゴミを整理し、束石や割りくり石を探し、竹炭や落ち葉を用意してワークショップの準備を調え、講師の今西友起くんや素敵な参加者皆さまをお迎えし、結い作業で石場建てワークショップを敢行しました。
焼き杭を埋め込み、空隙を作りながら石を組んで強度を出し、出来た空隙には炭や落ち葉を入れるなどして、水の路や植物の根を誘導する仕組みを作ります。
据えられた石場建ての趣きは神々しく、ただその空間に居るだけで、凛と心身が調うような空気感が産まれました。石場建てが大地と人を繋ぐ「命の糊」となり、人が家屋を使う度に、大地や生き物たちの呼吸と循環をさらに促す役目を果たしてくれますように。祈りを込めて、これからも続く作業やワークショップを進めてまいります。
後日、石場建てワークショップの復習講座も開催します。タイミングが合わず、ワークショップに参加出来なった方も是非いらして下さいね。詳細はまた後ほどお知らせいたします。