かごめらぼについて

「かごめ」とは竹細工でもよく用いられる編み方の一つでもある「六つ目」のことであり、△と▽とを合わせた形でもあります。これは天に向かう力と天から注がれる力を象徴しており、古代から様々な建築やデザインのなかに取り込まれてきました。

私たちが自然豊かな茂木の里山を選んで暮らす理由の一つとして、現在のグローバルな経済や競争を扇動する社会の在り方への懐疑心が無いことは否めません。なぜ戦争はなくならないのか?奪い合い、争うことを本当に人類は望んでいるのか?なぜ人類は同じ地球人としてより良い文化的な暮らしを創造し発展していけないのか…

批判したり、怒りを通り越して呆れ果てたこともありました。

しかし答えはすでに、全て自分のなかにありました。

外の問題はすぐに目に飛び込んできて、一生懸命に処理をしようと試みますが、意外と自分のなかでの問題は引き出しにしまったまま放ったらかしにしがちです。それは小さな頃の体験の痕跡だったり、知らず知らずのうちに溜め込んでいたストレスだったり。体は健気に毎日それを伝えようとしてくれていますが、皆さんはその声にきちんと耳を傾けているでしょうか?

心と体はひとつです。

ヨガや手仕事を通じて自分自身を知ること。

日々の内省の大切さと健康な暮らしと食事。

私たちはここ茂木の豊かな自然のなかから、それらを生み出し、経験を沢山の方とシェアしていきたいと考えています。新しい自分自身の発見=過去の自分との統合です。それはかごめ模様のように等しく均一で美しいバランスを保ち、さらにととのった自分は隣り合う存在とも調和していくのです。

これこそが先人たちがこの記号に残した素晴らしいメッセージだと解釈し、私たちの活動および関わってくださる皆さんのクロスポイントという意味を込めて、ここを『かごめらぼ』と命名しました。

未来に残したい自然や、この風土から生まれるイデオロギー、どんなにAIが進化しても人間にしか成せない手仕事や、他を認め思い遣る心など、「らぼ」としての研鑽にゴールはありません。自分自身を磨き、輝ける毎日を過ごせるよう一緒に楽しんでいきましょう。